第666章:藤原時央、あなたの頭には緑の光が出ている!

時田浅子が入ってくるのを見るなり、彼女の感情はたちまち激しくなった。

江川楓はすぐに彼女を睨みつけ、林清子は江川楓に威圧されて、すぐに大人しくなった。

時田浅子の視線は再び藤原時央の上に落ちた。彼女は藤原時央が一束の写真を手に持っていることに気づいた。彼女はまだそれらの写真に何が写っているのか知らなかったが、ただ藤原時央の表情が恐ろしいほど暗いことを感じた。

「森山、鈴木は下で対応しているが、彼はメディアとの対応が得意ではない。彼を手伝ってくれ」藤原時央は重々しく命じた。

「はい」森山緑はすぐに退出した。

ブランド側の広報部もこの時、メディアや現場の人々と交渉に出ていた。彼らのブランドイメージのために、先ほど起きた出来事は絶対に公表できなかった。

しかし彼らがまだ交渉をまとめていないうちに、鈴木という名の男が自分が対応すると言い、時田浅子のアシスタントだと名乗った。

そして、これらのメディアを威圧できる白沢三様も到着した。

ブランド側の広報部は皆呆然としていた。

時田浅子は一体何者なのか!

ただの小さな芸能人ではないのか?白沢三様のような地位の人物までが駆けつけるとは!

ブランド側は内心喜んでいた。これでどれだけ手間が省けることか!

森山緑が下りてきたとき、白沢陸の姿を見て、思わず感嘆した。白沢三様の情報収集の速さはいつも最前線にある。

しかし、白沢三様が出てくれば、彼女はきっと多くの労力を省けるだろう。

……

最上階の会議室。

時田浅子は藤原時央に向かって歩いていた。

彼女も藤原時央の手にある写真を見て、顔色が一瞬で冷たくなった。

藤原時央はこれらの写真をテーブルの上に伏せ、時田浅子にそれ以上見せなかった。

時田浅子の心は恐怖に震えた。

これらの写真が林清子によって撒かれていたら、彼女の評判は地に落ち、演技の道を断たれるところだった!

幸い、林清子の手は東さんにしっかりと押さえられていたので、彼女の企みは成功しなかった。

藤原時央の視線は彼の前に立っている数人を見渡した。

「あなたたちのオフィスを少し借りる。この件を処理したら、すぐに立ち去る」彼はゆっくりと言った。