ウェイターは島田香織と陣内美念に微笑みかけ、親切にドアをノックした。
夏川未子は藤原昭子が国外に送られたことを知り、女友達とパーティーを開いていた。会話の端々で藤原昭子のことを馬鹿にしていた!
「藤原昭子みたいなバカ、見たことないわ。よくも島田香織に手を出そうとしたわね!」
「ほんと、あの子バカよね。藤原家の人間じゃなかったら、誰も相手にしないでしょうね」
「そうよね?今はよかったわ。藤原昭子がいなくなって、やっとうんこ一つ減ったわ!」
……
ノックの音を聞いて、みんなはウェイターが料理を持ってきたと思い、入るように言った。
島田香織は数枚の紙幣を取り出してウェイターにチップとして渡し、ドアを開けて笑顔で入っていった。
「賑やかですね。夏川さんのパーティー、どうして私を呼んでくれなかったの?もし私の推測が間違っていなければ、このパーティーは藤原昭子の送別パーティーですよね!」島田香織は夏川未子を見つめながら笑った。