第46章 丸山みやこは怒り狂う

「まあ、この謝罪は一応受け入れるわ」工藤みやびは頷いて前に進み、手を伸ばして言った。「賠償するなら、少なくともそのバッグが本物かどうか確認させてもらえるかしら?」

大島蓮美はバッグから私物を取り出し、空のバッグを渡した。「100万以上かけて買ったのよ、本物じゃないなんて言えるの?」

工藤みやびはバッグを受け取ったが、見もせずに女性客たちの方を向いて言った。「ここにいらっしゃる奥様方でMGの上級会員の方、会員番号を借りてMG本社のVIPカスタマーサービスに電話してもいいですか?」

服部隼はそれを聞いて自ら言った。「私はイタリアに留学していた時、母と叔母のためにMGのバッグを買ったことがあるので、会社の会員番号を持っています」

そう言うと、彼は自らMG本社に電話をかけ、スピーカーフォンにした。