第288章 あなたの藤崎おじさんってこんなに可愛いの?

久しぶりに会えたので、三人はランチを食べた後、一緒にアフタヌーンティーも楽しんだ。

空が暗くなりかけた頃、彼女はようやく車で二人を家まで送った。

ちょうど道中、藤崎雪哉から電話がかかってきた。彼女自身は応対できなかったので、助手席に座っている鈴木紀子にハンズフリーボタンを押してもらった。

「どこにいる?」

「千晴たちを家まで送っているところ」工藤みやびは答えた。

鈴木紀子は藤崎雪哉の声を聞いて、信じられないという表情で画面に表示された「やーちゃん」という名前を見た。

藤崎雪哉はそれを聞いて言った。

「後で会社に来てくれ」

工藤みやびは尋ねた、「何をしに行くの?」

「俺を迎えに来て」藤崎雪哉は繰り返した。

工藤みやび:「……自分で帰れないの?」

普通は彼女が彼氏に迎えに来てもらうのに、あなたは彼氏なのに彼女に迎えに来させるなんて、ちょっとやりすぎじゃない?