灯りが暖かく、ロマンチックな英語の恋愛ソングが流れ、至る所にロマンティックな雰囲気が漂っていた。
工藤みやびは部屋のドアを閉め、にこにこと言った。
「あなた、まだ食事してないでしょう?今、料理を届けてもらったところよ」
藤崎雪哉は手を洗い、食卓に座って、食事をしながら向かいに座っている彼女を見つめた。
「これは、僕を誘惑しているとみていいのかな?」
工藤みやびは笑いながら尋ねた。「そんなに分かりやすい?」
藤崎雪哉はナイフとフォークを持ち、皿の上のステーキを切りながら言った。
「何もないのに親切にするのは、きっと…」
工藤みやびはにっこり笑いながら自分のステーキを一切れフォークで刺し、腕を伸ばして彼に食べさせた。
「あなたのことが大好きだからよ!」
藤崎雪哉は近づいて彼女が差し出したステーキを食べ、言った。