第63章 コンテストの枠に変更あり!

神崎翔は神崎山雄がなぜ突然そんなに怒り出したのか分からなかった。状況は緊急だったので、彼は神崎弥香との言い争いを続ける余裕はなく、立ち上がって外に向かった。

この時間帯は道路に車がほとんどなく、彼はかなりのスピードで運転した。わずか20分ほどで、神崎家の旧邸に到着した。

彼が玄関に入ると、神崎家の執事がすでに前の間で待っていて、すぐに書斎に行くよう告げた。神崎山雄がそこで彼を待っており、先ほど大変怒っていたので気をつけるようにと言われた。

神崎翔は事態が良くないことを悟った。彼は複雑な表情で扉をノックして書斎に入った。入るとすぐに、一つのファイルが彼に向かって飛んできた。彼は頭を傾けてそれを避け、ファイルは床に落ち、中の写真が散らばった。

「お前がこの数年やってきたことを見てみろ」神崎山雄は顔を引き締め、目には隠しきれない怒りが満ちていた。