第235章 川辺遥真は本当に救世主!

神崎弥香は心の中で怒りを感じていたが、それでも感情を抑えて鈴村瑞希からの電話に出た。この状況で鈴村瑞希が何を言うのか聞いてみたかった。

「神崎弥香、お願い、お願いだから助けて」鈴村瑞希の声は震え、明らかに恐怖を感じていた。

神崎弥香の目が徐々に暗くなった。彼女は鈴村瑞希に対して極度の失望を感じていた。無表情で返答した。「こんな状況になって、鈴村瑞希、まだどんな悪だくみをするつもり?もう二度とあなたの言葉は信じないわ」

神崎弥香が電話を切ろうとしたとき、鈴村瑞希はすすり泣きながら言った。「私が悪かった。立川祐介と組んであなたを陥れるべきじゃなかった。今は詳しく話している時間がないの。立川祐介はあなたを捕まえられなくて、すぐに私を捕まえに人を送ってくるわ。神崎弥香、私の命なんてどうでもいいと思っても、宇一のためにお願い。もし私が捕まったら、宇一の面倒を見る人はいなくなるわ」