そしてもちろん、システムはハオの二つ目の質問をまるで存在しないかのように飛ばしてしまった。
「つまり彼は黒目や田路、あるいはそういった宗門の最高峰の師範たちと同等なのか?」
「くそ。あの老人が強いとは思っていたが、こんなに強いとは」
老虎趙からは圧力を感じなかった。
重い気配もなく。傲慢な「お前は俺の目を見る勇気があるのか?」というエネルギーもなかった。
ただ…生涯の屋台料理特権と引き換えに三つの脳細胞を取引したような、変わった老いた叔父のようだった。
ハオは上を見た。
老虎趙はピーチウーロン茶の冷蔵庫のガラスドアをつついていた。もう一方の手には、オリジナル塩味ポテトチップスの袋を激しく振っていた。
なぜ?
どうやら、その音が好きなだけのようだった。
うん。
間違いなくそういうタイプのおじさんだ。
邪悪な考えがゆっくりとハオの頭に忍び込んできた。
この老人を従業員特典で誘惑するのはそんなに悪いことではないだろう?
別に強制しているわけではない。
ちょっとした提案だけだ。
例えば…一日三つのソフトクリームを提供するとか、もし参加してくれるなら?
完全に合法。たぶん。多分。
彼は老虎趙を見返した。老人はまだガラスドア冷蔵庫の前にいた。
ハオは目を細めた。
店員?ありえない。
このおじさんは砂糖水を飲んだリスのような集中力しかない。
カウンターの後ろで半分のシフトでも持つだろうか?
でも店番なら…それはうまくいくかもしれない。
多くのことをする必要はない。
ただ存在するだけ。怖く見える。時々力を見せつける。
その間 -
アイスクリームマシンの前に戻って。
月雪燕は列の先頭に立ち、最初のコーンを持っていた。
バニラのソフトクリームが柔らかいシューという音とともに下に渦を巻き、その涼しい香りがすでに彼女の感覚を刺激していた。
彼女の目は輝いた。唇が上向きに曲がった。
これが…これだ。
彼女が舌を出して身を乗り出した瞬間 -
「先輩、待って!」
後ろから声が叫んだ。
月雪燕の体全体が凍りついた。
彼女の舌は空中で止まった。
彼女はまばたきした。
ゆっくりと。危険な雰囲気で。
華飛雪が列から前に走り出て、手を上げた。
「一緒に味わわなきゃ」
月雪燕の左目がピクリと動いた。
たった一度。