フリンターは凍りついた。
息が喉に詰まり、手足は石のように硬直した。
リーダーは鉄のような肌を持つ肉体修行者で、一撃で骨を砕くことができる者だったが、猫に辿り着くことすらできなかった。
四歩。
それだけだった。
彼はわずか四歩進んだだけで崩れ落ち、手足が折り畳まれ、口を開けたまま信じられない様子で袋のように崩れ落ちた。
そして、あの音。
ギュッ。
鋭く。突然。空気が引き裂かれる音。
フリンターの視線は猫に向けられた。
輝きもなく。炎もなく。陣も見えない。気の波動すら感じられない。
あれは何だったのか?
いや、術ではない。
道具?武器?
彼は何か小さなもの—金属で、猫の手に光るものを見た。
そして何もなかった。
ただリーダーが一瞬で倒れただけ。
胃がひっくり返りそうになった。
他のメンバーは消え去った。そして今、彼らの中で最強の者が道路の上の虫のように潰されていた。
「俺は...見えなかった」フリンターはつぶやいた。
心臓が肋骨に激しく打ち付けた。
彼はまだ聖徒見習い境界の第五段階に過ぎなかった。修行の大きな枠組みの中では、ほんの小さな存在に過ぎない。
彼に何ができるというのか?
もしボスがここにいたとしても...
いや、ボスでも—
喉が乾いた。
猫はまだ彼を見ていなかった。
もし動かずにいれば...
息をしなければ...
もしかしたら—
猫の頭が回った。
そしてその視線には怒りはなかった。
ただ確信があるだけだった。
フリンターは知っていた。
次は自分の番だと。
逃げたかった。本当に逃げたかった。
しかし彼の足は?
まるで湿った麺のようになっていた—恐怖の重みの下でぐらつき、感覚がなく、動けなくなっていた。気は循環を拒み、丹田は臆病に縮こまっていた。
彼の足元から湿った音が響いた。
彼は下を見た。
「...ああ、やばい」
膀胱までもが彼を見捨てていた。
しかし恐怖は...恐怖は強力なものだ。
足に少しでも力が戻った瞬間、フリンターは動いた。
よろめき。転がり。這い。
そして—彼は必死の思いで飛剣を引き抜き、一気に飛び乗った。
街のルールなんて知ったことか!