第340章 好きよ、とても好き

高橋優奈は清水柚葉の驚いた表情を見て、微笑み、頬にかすかなえくぼを見せながら赤い唇を開いた。「あなたの二番目のお兄さんは...あの時、私のことを好きではなかったでしょうね。」

彼女はとても率直で、その率直さに清水柚葉の瞳には一瞬、感心の色が浮かんだ。

しかし、少女はそれで諦めず、さらに尋ねた。「でも、二番目のお兄さんがあなたを好きじゃないのに、なぜ結婚したの?」

高橋優奈は唇を曲げて、反問した。「なぜ結婚しないの?結婚するとき二人がお互いに好き合っていなければならないという規則はないわ。」

清水柚葉は口をとがらせた。「じゃあ、あなたは?あなたは私の二番目のお兄さんのことが好きなの?」

彼女はうなずいた。「好きよ、とても好き。だって彼は私の夫だもの。」

今度は清水柚葉が落ち着かなくなり、高橋優奈を指さした。「あなた—」