事態はたった一日で一変した。
朝、宮本深は用事で出かけた。
林知恵と狭山一美は部屋で星奈と朝食を食べ終わり、これから星奈に絵本を読んであげようとしていた。
狭山一美はソファから飛び上がった。
「あっ!森田謙のこの野郎!ネットでデタラメを言いふらしてる!」
林知恵は手に取ったばかりの本を落とし、すぐに自分のスマホを開いた。
森田謙は林知恵に子供がいることを暴露し、さらにその子が桑田剛の子ではないとほのめかしていた。
彼が疲れ果て、さらには憔悴した表情でカメラの前に現れたとき、林知恵は頭皮がゾクゾクした。
「私と林知恵は3年前から一緒でした。星奈は私の子ではないし、彼女の実の父親が誰なのかも知りませんが、3年間彼女の面倒を見てきました。彼女も3年間私をパパと呼んでくれました。本当に彼女と別れるのは辛いです。」