第82章 死んだ方がいい、邪魔にならない(2)

そして今日の午後、常盤燿子が外出するために階下に降りたのは、いわゆる和泉沙羅が手配したお嬢様たちの集まりに参加するためだった。

鍵を手に取り、車のエンジンをかけた時、常盤燿子はようやく今日が金曜日で、彼女が運転しているこの車が通行規制の日だということを思い出した。

別荘の車庫には、他の車もあったが、それらはすべて有栖川涼のもので、常盤燿子はそれらに手を触れるつもりはなかった。今から高橋静香に車を寄越してもらうには時間が足りないだろうと思い、結局常盤燿子は車の中に座ったまま、携帯電話を取り出してタクシーを呼んだ。

集まりの場所は、誰が選んだのか分からないが、郊外の温泉リゾートだった。

常盤燿子が集会のWeChatグループで公表された個室に到着した時、すでに多くの人が来ており、とても賑やかだった。