「だめ、僕はあなたとくっついていたいんだ」藤堂辰也はわがままに言い、安藤若菜がどう言おうとも、降りようとしなかった。
安藤若菜は言葉もなく、頭が痛かった。
彼女は別のベッドで寝ようとしたが、彼は彼女をしっかりと抱きしめ、動かせなかったので、彼とこうして窮屈に寝るしかなかった。
彼女は怒って背中を向けた。彼がこうして窮屈にしたいなら、そうすればいい、二人とも良く眠れないだろう。
「ねえ、眠れないから、話でもしようよ」背後の彼が彼女の耳元で息を吹きかけ、安藤若菜が無視すると、彼の手が不作法になり、彼女の体を這い回った。
安藤若菜は密かに拳を握りしめ、歯ぎしりした。
彼女は彼の手をつかんだが、離すことができず、ただ押さえつけて動かないようにするしかなかった。「藤堂辰也、やりすぎないで!」