電話がたくさんかかってきた。
本当に疲れていて、電話に出る気分なんて全くなかった。
そのまま電源を切って、横になるとすぐに眠りについた。
ぐっすりと深い眠りに落ちた。
夕方6時過ぎになってようやく目が覚めた。
空腹で目が覚めたのだ!
起き上がってシャワーを浴び、冷蔵庫を開けると中は空っぽだった。
コートを着て食事に出かける準備をし、ついでに携帯の電源を入れた。
さっきかかってきた電話を確認してみた。
リストには葉山夢愛、沢田書人、それに世樹兰、そして会社の部署の同僚からの着信があった。
一つずつ返信していった……
葉山夢愛に電話をかける気分ではなかったので、ショートメールだけ返した。
「何か用事?」
彼女はすぐに返信してきた。
「ああ、ニュースで田中兄さんが刺されたって見たから、状況を聞きたくて連絡したの」