第77章 彼女はプロポーズに成功するのか

葉山夢愛は精巧なメイクをして、純粋で美しく、目には幸せと期待が満ちていた。

どんな女性にとっても、好きな男性と結婚することが、人生で最高の追求だろう。

彼女は幸せへの幻想と憧れに浸っていた。

「小雲、緊張しないで。あなたはただ部屋にいて、出てこなければいいの。私は彼と二人きりになりたいの」

「わかったわ、あなたの望み通りにするわ」

「ありがとう!」

私はもともと彼らの邪魔をするつもりはなかった。

それに、今夜は千載一遇のチャンスかもしれない。

でも、部屋にはじっとしていられなかったので、食べ物とビールを持って、夜の屋上に行った。

そして、屋上でぼんやりしている竹田佳子を見かけた。

彼女は一人で隅に座っていた。

星空を見上げ、表情は明らかに良くなかった。

「あの、話してもいい?」