パソコンを開くと、まず目に飛び込んできたのは、若々しい少女の写真だった。
高校時代の私だ。
当時、私は制服を着て、手に赤い花を持ち、リーダーとしてバスケットボール部の応援ダンスをしていた。
画面いっぱいに青春の息吹が溢れていた。
あれ、こいつ、私の写真をスクリーンセーバーにしてるの?
好奇心から、「アルバム」というフォルダを適当にクリックしてみると、高校の集合写真を開いたら、そこには大量の写真があり、すべて私のものだった。
しかも、どの写真も盗撮されたもののようで、あらゆる角度から撮られていた。
まあ、このヘンタイ!
もう少し中を見ようとした瞬間、突然手が伸びてきて、パタンという音とともに目の前のパソコンが閉じられた。
そして、パソコンは彼に持ち去られた。
「美女、人のパソコンを勝手に見るのは失礼じゃないか?」