第134章 あなたが欲しいものは全て与えられる

横田莉子がこれらの言葉を言った時、明らかに少し心虚だったが、葉山夢愛は確信に満ちていた。

しかし葉山夢愛は夢にも思わなかっただろう。

横田莉子はとっくに彼女の信頼を裏切っていたのだ。

田中遠三は多くを語らず、直接警備員に手を振った。警備員はうなずいて出て行き、しばらくすると二人の制服姿の人物を連れて戻ってきた。

横田莉子はその制服を見た瞬間、心が動揺した。

「田中社長、これはどういう意味ですか?」

「さっきチャンスをあげたはずだ!自分から認めようとしなかったんだから、今は警察に調査してもらおう!職権を利用してリベートを受け取るのは公物横領罪だ。何年刑務所に入るか、自分で考えておけ」

横田莉子はこれを聞いて田中遠三が本気だと分かり、もう強がることもできず、その場で崩れ落ちた。