それから二日が経ち、私の怪我は徐々に回復し、もう歩けるようになっていた。
伊藤諾はこの二日間ずっと私に付き添ってくれて、手術台から降りるとすぐに私を見に来てくれた。
時には二言三言話す間もなく、他の看護師に呼ばれて行ってしまうこともあった。
このように毎日行ったり来たりして、十数回も来てくれることがあり、時にはお昼ご飯の時間に弁当を持って私の隣に座って食べることもあった。
まさに寄り添いの極み。
私が食べ物を口にできるようになると、彼は伊藤お母さんにお粥を作ってもらって持ってきてくれた。
伊藤お母さんが来る時には、ついでに伊藤蕾も連れてきてくれた。
お粥は粟で煮込まれ、中には海鮮や肉類も入っていて、柔らかくて口当たりがよく、さらに老鶏のさわやかな香りがした。
口に入れるととても甘くて美味しかった。