第135章：あなたのことずっと好きだった

入り口に立っていた男性は玉のように背が高く、手を後ろに組んでいた。灰色のロングコートを着ており、服には雪がたくさん積もり、全身から冷たい雰囲気を漂わせていた。彼は何気なくコートを脱ぎ、傍らの女中に投げ渡すと、完璧なスタイルが高級な手作りスーツに包まれ、成熟して格好良く見えた。

彼はまずお城の中で楽しそうに遊んでいる使用人たちに目を走らせ、それから賀川心に視線を移した。その目は電光のようだった。

賀川心は彼に見つめられ、心臓がドキドキし、首筋まで赤くなった。両手をこすり合わせ、緊張で背中に汗をかいていた。

みんなが再び騒ぎ出した！

「告白！告白！告白！」と声が途切れなく続いた。

さらに道を空けて、賀川心が通れるようにした。

賀川心は誰かに押されて、よろめきながら数歩前に進み、ほとんど転びそうになった。顔を上げると、男性の熱い眼差しと目が合った。