深山義彦はそのまま入ってきた。彼はわざわざ賀川心が以前彼に買ってくれた服を着ていた。カジュアルなスーツで、とても体にフィットしており、彼の長身を玉のように引き立て、優雅な姿を見せていた。
彼の口元には淡い笑みが浮かび、賀川心を見る目は驚きと喜びに満ちていた。
もう半年以上経っていた。彼女に会っていなかった半年以上。離婚したにもかかわらず、毎日彼の心に残り続けるその女性。
彼の心姉はまだ昔と同じで、化粧をしていなくても清潔で穏やかで、男性を驚かせるほどではないが、見ていて心地よい存在だった。ただ、少し太ったようで、顔も丸くなっていた。
賀川心は座り、元夫をちらりと見ただけで、まるで彼の熱い視線を避けるかのように目を伏せた。
「座って」彼女は手で促した。
深山義彦は彼女の向かいに座った。柔らかい布製のソファは座り心地が良かった。彼はずっと彼女を見つめ、まるで目が動かなくなったかのように、彼女の一挙一動を見ていた。しかし、彼女の左手の薬指にはめられたブルーサファイアの指輪を見たとき、彼の目は明らかに縮み、その目には吹雪のような冷たさが凝縮されていた。