二人のデザイナーが去った後、寝室はすぐに静かになった。一日中遊んでいた縁子はすでに葉山大輔の腕の中で眠りこけていた。
彼は子供を階下に抱えて行き、乳母に渡した。
普段はあまり子供の面倒を見ない彼にとって、これほど長い時間子供と過ごすのは初めてだった。そして今日初めて、子供と遊ぶことがどれほど頭を悩ませることなのかを知った。
賀川心は部屋にある縁子のおもちゃをすべて片付け、今日受け取った服を畳んでクローゼットに入れた。
常に清潔さと整頓を好む彼女は、家の中が少しでも汚れたり散らかったりすることを許さなかった。
そのとき、携帯電話が一度鳴った。メッセージ通知の音だった。
賀川心はすぐに見ようとはせず、手元の服を整理し続けた。もう5月に入り、気温はまもなく20度を超えようとしていた。セーターやコートなど、春物の多くはもう着るのに適さなくなっていた。彼女は夏に着る服をすべて整理して、明日智子たちに洗濯に出さなければならなかった。特に彼女が新しく買ったマタニティ服は、洗濯して殺菌し、日光に当ててから着る必要があった。