葉山のお城。
賀川心はバルコニーのソファに座り、授乳を終えて眠りについたばかりの美希を抱いていた。美希は少し大きくなり、すでに八斤の重さになり、満月を迎えていた。この子は自分に似ている部分もあれば、葉山大輔に似ている部分もあり、特に目は美しい琥珀色をしていた。
彼女は娘の小さな頬を優しく撫で、娘を包む小さな毛布をもう少しきつく引き寄せた。そして静かに子守唄を口ずさんだ。
縁子は彼女から少し離れたところで、前回木下奈々が持ってきた大きなおもちゃで遊んでいた。
それは知能を持つ子供用ロボットで、縁子本人よりも20センチ高かった。このロボットはとても面白く、縁子が気づいたのは、彼がどこに行っても、このロボットがついてくることだった。まるでベビーシッターのように。
そしてこのロボットはお母さんのように歌を歌ってくれたり、一緒に遊んでくれたり、さらに奇妙な言葉を教えてくれたりした。