第391章:彼女との会合

賀川心はその手紙を受け取ったが、しばらく開封せず、ポケットに入れたり出したりを何度も繰り返してから、ようやく開けた。

彼女が手紙を広げると、すぐに見覚えのある筆跡が目に入った。あまりにも見慣れていたからだ。

——心姉、私とお母さんは今日の正午12時にリヴゴーシュレストランであなたを待っています。来てくれることを願っています。縁子のことについて、きちんと話し合いましょう。子供を連れてきてほしいです。私とお母さんは子供に会いたくてたまりません。

簡潔な数行だったが、最後の一文字を読んだとき、賀川心はイライラしながらその手紙をずたずたに引き裂き、ゴミ箱に捨てた。

彼女は突然ドアを強く叩き、歯を食いしばり、言いようのない苛立ちを感じていた。

白山雨子は彼女の手を取り、心姉さんがまた怒り出さないかと心配した。