賀川心は振り返り、葉山大輔の熱い眼差しと目が合った。
彼女が何か言おうとした瞬間、葉山大輔に抱き上げられ、バスルームへ連れて行かれた。
再び出てきたとき、二人ともバスタオル一枚を巻いただけで、体にはまだ水滴が残っていた。
彼女の体はほぼ回復し、ようやく夫婦としての生活を正常に送ることができるようになった。
そしてこの部屋のロマンチックな雰囲気が、彼らの原始的な欲求をさらに強めていた。
賀川心は背を向けた。なぜか、家では恥ずかしがらない彼女が、この瞬間には照れ始めていた。彼女は歯を食いしばり、部屋の装飾用の木の下に立ち、じっと動かずにいると、突然バスタオルが床に落ちた。
そして彼女の首筋に熱い口づけが連なった。
葉山大輔は彼女を自分の腕の中に引き寄せ、熱く燃える瞳で見つめながら、手を伸ばして彼女の頬を軽く叩き、しばらくしてから非常に小さな声で「キスして」と言った。