第238章 三ヶ月の期限

家に帰ると、夏目芽依は玄関に積まれた大きな箱を見つけた。鈴木ママが懸命にキッチンへ運んでいるところだった。彼女は急いでバッグを置き、手伝おうと前に進んだ。

「私がやりますから、奥様はお休みください」と鈴木ママは断った。

「鈴木ママ、これは何ですか?結構重いですね」

「これですか、私もよく分かりません。羽柴おばあさまの運転手さんが今しがた届けてくれたんです。旦那様とあなたのために特別に持ってきたものだと言っていましたが、詳しい説明もなく帰ってしまいました。とりあえず全部中に運んでから開けようと思っていたんです。見たところ、食べ物のようですけどね」

夏目芽依は困惑して周りを見回した。こんなにたくさんの食べ物をいつまで食べればいいのか見当もつかない。羽柴おばあさんは本当に彼らのことを心配しているのだ。