スティーブンがセシリアとの電話を終えてから数時間が経過していた。彼は祖母が平和に眠っている様子を見ながら、初めてセシリアに対して敬意の念を抱いた。
その時、エイミーがマリアンヌを見舞うためにアレックスと一緒に病室に到着した。
アレックスはマリアンヌの手を握り、心配そうな表情を浮かべていた。
エイミーは落ち着いた声で話した。
「あなたは本当にモリソン先生を信頼しているの?」
子供の頃から、スティーブンは彼女とマリアンヌだけを信頼していた。昨日、セシリアとの短い出会いから、エイミーはスティーブンとセシリアの間の奇妙な雰囲気に気づいていた。
スティーブンは肯定も否定もしなかった。「誰かを利用できるなら、もちろん、その人を信頼しなければならない」
しかし、彼はある時点でセシリアを衝動的に信じていたことを理解していた。