第85章 自慢魔

石塚千恵は皆に挨拶を済ませ、キュービクルに座った。

大江さんが彼女の前に来て、小声でつぶやいた。「あの得意げな様子を見てよ?誰だって数万円のバッグくらい持ってるわよ、大げさすぎない?」

「ふふ、彼女が嬉しいのは当然でしょ!」石塚千恵は理解を示して言った。

「世間知らずね!」大江さんは軽蔑したように白い目を向け、自分の席に戻った。

石塚千恵はパソコンを開き、学院の広報サイトを更新する準備を始めた。これも彼女の仕事の一部で、一ヶ月か半月に一度は更新しなければならない。そこにある記事の中には、学生からの投稿も少なくなかった!

学生から送られてきた写真の一枚がとても面白かった。ある男子学生が7、8個の魔法瓶を手に持ち、良い行いをしていると言うのだ!

そのタイトルを見て、さらに男子学生を見て、石塚千恵の頭に浮かんだ言葉は「よく騙せるね」だった。