「ふふ、正直に言っただけよ!」上原梅子も笑い出した。
そのとき、背の高い中年の男性が近づいてきて、顔を寄せて上原梅子の頬にキスをした。「何を話してるんだい?そんなに楽しそうで!」
上原梅子は少し恥ずかしそうに、やや気まずそうに言った。「石塚さんとおしゃべりしてたの。彼女はとても面白い女の子で、私は好きよ!」
中年の男性は石塚千恵を見て、微笑みながら頷いた。「確かにとても美しい女の子だね。君が若かった頃に少し似ているよ!」
「ふふ、そう?」上原梅子は顔を赤らめた。「私は石塚さんの方が私の若い頃よりずっと美しいと思うわ!」
石塚千恵も褒められて恥ずかしくなった。「そんなことないです。私なんて上原社長に比べられません。笹木社長、こんにちは!」
「そんなに堅苦しくしないで、笹木おじさんと呼んでくれていいよ」笹木志明は親しげに言った。