第320章 桃源郷2

「私と笹木社長は本当に普通の友達関係です!」石段に座った石塚千恵は、笹木蒼馬との関係について何度目かの説明をしていた。説明し続けて口がつりそうになるほどだったが、彼は黙って食べ続けるだけ!

笹木蒼馬と最も親しい葉田さんは、うなずいて彼女を許した。「わかった、今は何もないと信じるよ。でも今後何もないとは限らないだろう!」

石塚千恵は内心恥ずかしくなったが、この若旦那の言葉に反論できなかった。「そうかもしれませんね、でも将来のことは誰にもわからないですし!」

「ほら、これを食べて。栄養豊富で美味しいし、体にもいいよ!」笹木蒼馬は長い間焼いたジャガイモに特製のソースを塗り、彼女の皿に置いた!

石塚千恵は卵ほどの大きさのジャガイモを見て、食欲がわかなかった。しかし彼が手間をかけて何度もひっくり返したりしたのだから、食べないのは失礼だと思った。