第446章 独り舞台を飾る3

石塚千恵は髪の毛を掴んで、嗅いでみると、確かに臭い匂いがした。「わかった、シャワーを浴びてくる!」

「着替えは持ってきた?」鈴木越哉は細かいところまで気を配った。「客室から服を持ってこようか?」

石塚千恵は手を振った。「大丈夫、自分で服を持ってきたわ、大きなビニール袋の中に!」

鈴木越哉はようやく彼女が持ってきたものに気づき、ゴミを入れるような黒いビニール袋を開けた。中には以前の夕食会で着ていたドレスや、下着の替え、そしてワンピースのセットが入っていた!

鈴木越哉は口をとがらせた。「準備万端じゃないか!」

「この人が乱暴で服を破かれたら着るものがなくなると思って。でも考えが足りなかったわ、今これを着たら、明日の朝着るものがなくなるじゃない!」石塚千恵の声がバスルームのドア越しに聞こえ、続いて「ザーザー」という水の音が響いた。