ベッドに横たわっている笹木四郎は、口をとがらせた。「お前のところに住みたいと思ってると思うのか?お前がいなければ、俺はこんな目に遭わなかったんだぞ?殴られて、今は追い出されて、俺がお前に文句を言わないのはお前への配慮だと思え!そうでなければ、お前も俺みたいにボロボロにしてやるぞ、信じるか?」
「へえ、お前にも言い分があるってわけか?」鈴木越哉は厳しく問いただした。
「そうだとも!」腹に一杯の恨みを抱えた笹木四郎は、本当に自分が正しいと思っていた。
今日の出来事のどれが彼のせいだというのか?義理の姉さんは彼が見つけたわけではなく、鈴木越哉が全て手配したものだ。彼も積極的な方ではなく、義理の姉さんの方が積極的だったのに、なぜ最後に殴られるのは彼なのか?
それに彼はたくさんのお金を失ったのだ?