第504章

「大学時代?こんな大きな屋敷を買えるなんて、あなたはすごいわ!」石塚千恵は驚きを隠せなかった。

彼女はこの男性がお金持ちだということは知っていたが、ここまでとは思っていなかった!

笹木蒼馬は真剣に説明し、ここを指さした。「前にも言ったけど、ここは数年前まで経済的に遅れていたから、不動産価格がとても安かったんだ。私は先見の明があって、早くからここに投資していただけさ。」

「オーストラリアにも安い場所があるの?もう開発し尽くされていると思ってた!」石塚千恵はまだ驚いていた。

「どこにでも安い場所はあるさ。でも今ではここはかなり価値が上がっている。数年前にはノキアの元社長が2億アメリカドルでここを買いたいと言ってきたが、売らなかった。少なくとも5億まで価値が上がると思ったからね!」ここまで話すと、笹木蒼馬の目に得意げな輝きが浮かんだ。「案の定、去年フェラーリの社長が5億の値をつけてきたよ!」

「え...すごい、それで売ったの?」5億アメリカドル、それはいくらなんだろう?日本円でどれくらいになるのだろう?

「こんなに多くの富豪が欲しがるなら、当然手元に置いておくさ!」彼は眉を上げた!

「これはあなたのプライベートアイランドじゃないの?」彼女はここを指さした!

「ここから海に出て、40分ほど航行すれば星輝島に着くよ。ここからはかなり近いんだ!」笹木蒼馬は前方の黒々とした海を指さした!

「星輝」というのが彼の島の名前だった!

岩に打ち寄せる波の音と、その黒々とした色を見て、石塚千恵は恐怖を感じずにはいられなかった。「ちょっと怖いわ!」

「ふふ、すぐにその恐怖感は消えるよ!」

「え?」

石塚千恵のすべての疑問は、あるクルーザーに乗り込んだ瞬間に吹き飛んだ!

ここでは盛大なパーティーが開かれており、大きなステージでは耳をつんざくような音楽が鳴り響き、金髪碧眼の美男美女が狂ったように体を揺らしていた!

ステージの下では、おしゃれな服装の男女が、ワインを味わいながらステージ上のパフォーマンスを楽しんでいた!

「ここがいわゆる海天盛宴なの?」石塚千恵は笹木蒼馬の耳元で尋ねた。彼女は多くのビキニ姿の美女が数人の男性に連れられて、下の船室へ向かうのを見たからだ!

想像するまでもなく、彼らが何をしに行くのかは明らかだった!