194 兄dei、会おうぜ(二更)

秋山直子がまだ考えている間に、外のドアが誰かに押し開けられた。

入ってきたのはコーチと三雲明たちだった。

休憩室の他の控え選手とOSTチームのスタッフ全員が立ち上がり、一斉に彼らを取り囲んだ。

「コーチ!」

「コーチ!」

「勝ったぞ!」

口では「コーチ」と呼んでいたが、視線は秋山直子の方向に向けられていた。

彼らのグループチャットでは、すでに秋山直子の一区のアカウントのスクリーンショットが広まっていた。

OSTチームでさえ、数人の古参メンバーを除いて、一区のアカウントを持っている人は少なかったが、一区の伝説は聞いたことがあった。

また、三雲明のインタビューも見ていた。

これが以前のOSTの古参メンバーだと知っていた。古参メンバーが誰なのか?外部の人間は知らないが、OST内部では非常によく知られていた。