一晩経って、内堀隊長がこの件について話すときは、ずっと落ち着いていた。
当時の状況は経験していない人には実感できないものだった。
経験していなくても、普段は刃物を振り回している傭兵の頭目が大人しく座って肉を焼いている動画を見れば、十分恐ろしい光景だった。
内堀隊長の周りの人々は、最初は彼が拡大した焼肉の写真を見て驚いていたが、それが傭兵の頭目だと知ると、突然奇妙な沈黙に包まれた。
いつも冷静な神崎水でさえ避けられなかった。「彼がなぜ肉を焼いていたんだ?」
内堀隊長は魔王様が手を下した恐ろしい場面を思い出し、腕に鳥肌が立った。
神崎深一が秋山直子を彼らと一緒に「遊び」に連れて行くと言ったとき、内堀隊長たちはかなり不満だった。昨夜になってようやく、その「遊び」が何を意味するのか理解した。