230秋山さん、キャリー(一更)

秋山直子はこれらのメッセージをしばらく見つめた後、返信した——

【あなたは知らないの?】

こちらの住所は彼女が雲光のところに送っていた。

ただ、通りまでは具体的に書かず、庭園の名前だけを送った。アメリカ庭園はおそらくここだけだろう。

相手はまだ彼女に尋ねているので、秋山直子は通りから番地まで詳細に送った。ここの具体的な番地については、秋山直子は実際に気にしたことがなかった。

相手もすぐに返信してきた——

【大丈夫、確認だけしたかっただけ。】

1階のロビーに着くと、秋山直子は携帯をしまった。

神崎木と志賀明もちょうどトレーニングルームから出てきたところだった。トレーニング中、志賀明も神崎木たちと一緒に食事をしていたが、今日も彼の顔は腫れていた。

それに対して神崎木は何も変わっていないように見えた。