323 二人の大物の助け（一更）

秋山直哉は顔を上げずに、「ゲームだ」と言った。

「ああ」秋山勇も特に驚いた様子もなく、頷いた。「早く遊び終わらせなさい。あと2分で食事の時間だよ」

パソコン上の半分完成したプロジェクトは、秋山直子にとってそれほど頭を使うものではなかった。雲光財団が公開している半分のコードに少し似ていて、今、秋山直子もほぼ終わりに近づいていた。

彼女は秋山直哉を一瞥し、何かを思い出したように「コピーする？」と尋ねた。

秋山直哉は一言も言わず、直接部屋に行ってUSBメモリを持ってきた。

神崎深一は4つの茶碗と4組の箸を持ってきて、一つずつ並べた。

すべての料理が並べられたとき、ちょうど秋山直子の手元のソフトウェアも完成し、パソコンを閉じてUSBメモリを抜き、秋山直哉に秋山勇のオフィスに戻すよう頼んだ。