445 直子さん：私が参加します（二更）

「チーン——」

エレベーターのドアが開き、秋山直子は足を踏み入れた。

秋山執事は秋山直子の後ろについてエレベーターに入り、閉まりかけたエレベーターのドアの隙間から、会議室から出てきた秋山四男坊たちの姿がちょうど見えた。

エレベーターのドアが完全に閉まると、秋山執事は視線を戻し、頭を振って落ち込んだ声で言った。「無理です、若様は参加できません。彼は数ヶ月間静養しなければなりません。」

開頭手術は神経系統に大きな影響を与える。

研究所側が提供した薬の回復力が強いとしても、秋山執事は秋山直哉をそのようなリスクにさらすつもりはなかった。

秋山直子の声は相変わらず穏やかで、瞳の色は深かった。「彼を行かせるとは言っていない。」

今日は土曜日で、会社にはほとんど人がおらず、エレベーターはすぐに1階に到着した。