鈴木音夢は彼の目が今は自分を見ることができないと知っていても。
しかし、このように向かい合うと、彼女の心臓は思わず速く鼓動した。
この感覚は、以前には一度も経験したことがなかった。
鈴木音夢は思わず恐れを感じた。自分の正体がばれて、卓田越彦に追い出されるのではないかと。
彼女は思わず彼の腰に腕を回し、頭を彼の胸に埋めた。「私の夜の時間は、おじさまのものです。」
この言葉は、卓田越彦を喜ばせることに成功した。彼は彼女の素直さに満足の意を示した。
彼の大きな手が、彼女の頭をなでた。「いい子だ、おじさまがたっぷり可愛がってあげよう。」
鈴木音夢の顔は真っ赤になった。こういうことは初めてではない。
しかし彼の言葉があまりにも直接的で、鈴木音夢の顔の皮は、やはり薄かった。
情熱が過ぎ去った後、鈴木音夢は息も絶え絶えに彼の腕の中に横たわった。「おじさま、嘘つきです。ちょっとだけって言ったのに、もう1時間以上経ってます。私、疲れました。」