畑野大奥様は自分の大切な孫が、このような女性と結婚することを考えると、ベッドに横たわっても心配で眠れなかった。
「墨田、携帯を持ってきて、修一に電話をかけて。」
越彦は彼の息子なのに、彼は何も気にしないのだろうか?
墨田は電話を取り、卓田正修の番号を探したが、電話は電源が切れていると表示された。
「大奥様、卓田さんは電源を切っています。」
畑野大奥様は卓田正修に電話がつながらないのを見て、さらに腹が立った。
大奥様は知らなかったが、卓田正修が杏子を薬生え山に連れて行って以来、夜は電源を切って寝ていたのだ。
卓田家では、卓田越彦が鈴木音夢を抱きしめていた。
彼の表情はあまり良くなかった。お風呂から上がったばかりの彼女は、特に魅力的だった。
「おじさま、どうしたの?」
音夢はベッドに横になり、寝る準備をしていた。
「あと二日、あと二日我慢しなければならない。もういい、抱くのはやめよう。このまま抱いていたら、また冷水シャワーを浴びに行かなければならなくなる。」
鈴木音夢は彼が体調を崩しているのかと思ったが、結局、この男は……
しかし、彼のその表情を見て、鈴木音夢はとても面白いと感じた。
「おじさま、今のあなたの姿を写真に撮ったら、みんな驚くでしょうね?」
卓田越彦はそれを聞いて眉をひそめ、彼女をじっと見つめてから、すぐにくすぐり始めた。
彼はすでにこんな状態なのに、このチビはまだ彼をからかうなんて、やりすぎではないか?
鈴木音夢はすぐにベッドで笑い転げた。彼女はくすぐったがりだった。
「あ…はは…おじさま…は…もうしません。」
しばらくして、卓田越彦はようやく手を放し、彼女のあごを持ち上げた。「小悪魔、まだやるか?」
「もうしません、悪かったです。」
賢い女は目の前の損を避ける。それに、彼女は彼の相手にはなれないことは確かだった。
卓田越彦は彼女を押さえつけ、彼の瞳から漏れる炎はますます激しくなっているようだった。
鈴木音夢は手を伸ばして彼の首に腕を回し、目と目が合うと、瞬時に火花が散るように、おじさまは爆発しそうだった。
「鈴木音夢、言っておくが、あと二日したら、お前をベッドから起き上がれなくしてやる。」
言い終わると、かわいそうなおじさまはベッドから身を起こし、覚悟を決めて冷水シャワーを浴びに行こうとした。