第422章 小叔叔は自制してください17

鈴木成典は以前、喧嘩しても鈴木世介に勝てなかったので、二人が喧嘩すると、たいてい鈴木成典の方がひどい目に遭っていた。

二人の視線の中には、傍らにいる杏子でさえ火薬の匂いを感じることができた。

「おじさん、ご飯食べたい」

鈴木成典は鈴木世介の手にいるチビちゃんが彼をおじさんと呼んでいるのを見た。きっとこのチビちゃんは鈴木音夢の娘に違いない。本当に可愛い子だ。

鈴木成典は口角を上げて、「こんにちは、僕はあなたの大おじさんだよ!」

鈴木成典が言い終わると、鈴木世介は眉をひそめた。「鈴木成典、自分に都合のいいことを言うな。杏子におじさんは一人しかいない」

言い終わると、鈴木世介は彼を相手にする気もなく、杏子と卓田礼奈を連れてレストランに入った。

傍らにいた数人のチンピラは、鈴木成典を見て大喜びした。「おい、お前は本当にそのチビちゃんの大おじさんなのか?じゃあ彼女は卓田家のお嬢様じゃないか?」