第419章 小叔叔は自制してください14

杏子は思わず笑って、浅い小さなえくぼを見せながら、「おじさん、おばさんのこと好きなの?」と聞いた。

鈴木世介はこのチビちゃんがこんな質問をするとは思っていなかった。こんなことを、どう説明すればいいのだろう?

「杏子、子供はそんなにたくさん知る必要はないよ。大きくなったら分かるよ」

「そう、じゃあ後でおばさんに聞いてみる」

卓田礼奈は部屋にいた。家族全員が彼女と鈴木世介が付き合っていることを知っているとはいえ。

でも先ほど、杏子に見られてしまった。

とにかく、なぜか恥ずかしく感じた。

彼女は自分の頬に触れ、まだ熱いと感じた。

さっきの自分の表情は、バカみたいだったのではないか?鈴木世介は笑っているだろうか?

卓田礼奈はバルコニーに出て、新鮮な空気を吸おうとした。

遠くを見ると、鈴木世介と杏子がメリーゴーラウンドに乗っているのが見えた。