第421章 ドッグフード

安藤凪がはっきりと見ると、確かに自分の配信ルームの視聴者数が0から16人に変わっていた。こんな煽り臭さ満点のタイトルの配信ルームに実際に人が入ってくるなんて。画面上を流れるコメントを見て、彼女は少し緊張した。

【これは時事ネタに乗っかってる?何だよ、安藤凪と福井斗真の言えない秘密って。早く見せてよ!】

【この人、見た目が少し見覚えがある...マジで安藤凪じゃん、うわぁ、適当に入った配信ルームが本人だったなんて!】

【整形じゃない?似てるだけの偽物でしょ。】

疑いのコメントが次々と流れ、安藤凪は自分が本物ではないと疑われていることに苦笑いを浮かべたが、それでも完全にリラックスすることができた。

高橋雅子の励ましを受けて、安藤凪は口を開いた。

「みなさん、こんにちは。安藤凪です。今回配信を始めたのは、主にネット上の事実無根の噂を晴らしたいからです。昨日病院に行ったのは友人を見舞うためで、第二子を妊娠したわけではありません。皆さんには冷静に情報を受け止めていただきたいです。」