福井斗真は快く承諾し、片手で安藤凪の肩を抱き、低い声で「うん」と返事をした。「そうだな、すべて私に似たんだ。彼が少し大きくなったら、部隊に送り込んでしっかり鍛えさせよう」
「それはまた必要ないわ」安藤凪は口角を少し引きつらせながら、まだ一生懸命頭を持ち上げる練習をしている小さな赤ちゃんを見た。
トランスフォーマーに惹かれて、饅頭ちゃんはしばらく大人しくうつ伏せになっていたが、5分後、突然「わあ」と泣き出した。藤原夕子と藤原朝陽の二人は途方に暮れて安藤凪を見た。安藤凪は思わず微笑み、饅頭ちゃんをひっくり返してベッドに寝かせた。
ベッドに寝かされた饅頭ちゃんはずっと大人しくなり、ぶどうのような大きな目をまん丸に見開いて、藤原夕子と藤原朝陽を見つめていた。
安藤凪はこの光景を見て無力に頭を振った。やはり、自分の息子は並外れて怠け者で、平らに寝るのが一番好きで、少しうつ伏せになることさえ嫌がるのだ。