第67章 あなたも言わなかった、私と結婚して数日で離婚するとは_2

「できるよ、覚えておきなさい。この先ずっとお前は俺、上野卓夫の女でしかない。過去に誰を好きだったかは問わないが、これからは、誰も好きにならないか、自分の男だけを好きになるかだ」

「...」

「自分で服を着るのか、それとも俺が着せてやろうか」

「...」

「祖母から厳命されている。お前を連れて会いに行かなければ、二度と顔を見せるなと言われた。秋田結、お前が俺に何の感情もないとしても、祖母はお前に優しくしてくれた。彼女は病気だ。一度会いに行くだけで、そんなに辛いことじゃないだろう」

秋田結は深呼吸した。

彼女は自分に言い聞かせた。さっきのことは、自分が呼んだホストと思えばいい。しかもお金を払う必要もない。

そう考えれば、少し気が楽になる。

少し落ち着いてから、彼女は言った。「明日行くわ」