「約束は守ってほしいわ」
三井愛は歯を食いしばって言い終えると、秋田結をもう一度にらみつけた。
その二人はソファの前に連れてこられた。
二人とも縛られていて攻撃力がなかったため、二人のボディガードは彼らを地面に膝をつかせた後、彼らを掴むことなく、一歩後ろに下がった。
上野卓夫が一歩前に出て、鋭い目で二人を見渡し、年齢がやや上の男に視線を留めた。
「何か証拠があるのか?」
おそらく彼の身にまとう閻魔のような殺気が強すぎたため、地面に膝をついた男は彼と目を合わせる勇気もなかった。
頭を下げたまま。
「彼女が去るとき、私たちは背中の写真を2枚撮りました」
「どこだ?」
「卓夫、ここだよ」
三井忠誠は秋田結を一瞥し、その男の携帯電話を取り出した。
ロックを解除すると、写真は夕方に撮られたものだった。