第132章 秋田結が年上の男に囲われる

秋田結はあっさりと「もしもし」と声を出した。

秋田由貴子の声が携帯から聞こえてきて、興奮と切迫感を込めて尋ねた。

「結ちゃん、いつネックレスを持ってきてくれるの?」

「朝早くから何を急いでるの?届いたらすぐに持っていくわ」

「まだ届いてないの?どうしてこんなに遅いの?」

「昨晩あなたが選んだ画像だから、相手だって寝ないで届けるわけにはいかないでしょ。待っていて、お昼前には持っていくから」

「へへ、私はあなたの好きな料理を買いに行くわ。お昼に上野さんと一緒に食事に来てね」

上野卓夫は傍に立って、秋田結と秋田由貴子の電話を聞いていた。

彼の瞳の奥に深い思いが過ぎった。

——

朝食の時、上野卓夫は秋田結に小遣いをねだるのを忘れなかった。

「結ちゃん、今日から小遣いをもう少し増やしてくれない?」