秋田結はお風呂を済ませ、ベッドに寄りかかってイヤホンをつけ、進展を聞こうとした。
しかし、何の音も聞こえなかった。
彼女は前に戻して再生すると、ちょうど面白い部分が聞こえた。
WeChatの通知音が鳴り、彼女はそれをタップすると、上野卓夫からのメッセージだった。
【結ちゃん、まだ聞いてないなら聞かなくていいよ。天満徹に証拠を残させておいたから。】
【どんな証拠?】
秋田結は尋ねた。
三井愛の声はあまりにも不快で、彼らのそういった行為については確かに聞きたくなかった。
イヤホンを外し、秋田結は身を乗り出して引き出しを開け、中に放り込んだ。
【三井愛が秋田由貴子と共謀してあなたを陥れた証拠だよ。】
秋田結は上野卓夫にもう返信せず、スマホの電源を切って隣のテーブルに置き、電気を消して寝た。