第248章 一緒に上野邸へ

帝都。

あの日、渡辺由梨が助けを求めてきた後、秋田結は彼女からの連絡を受けていなかった。

新居に引っ越して二日、周辺に慣れただけでなく、レコーディングスタジオも見つけて、数日間の使用について話がついた。

夜、お風呂に入った後、彼女はベッドにうつ伏せになり、草場盟子と雲井洋治にメッセージを送った。【レコーディングスタジオは見つけたから、この二、三日で来られるよ。】

草場盟子と雲井洋治はすぐに反応した。

盟子、【結ちゃん、すごく早いね、愛してる。】

雲井洋治、【同上。】

盟子、【街で笑い死にする顔文字。】

雲井洋治、【結ちゃん、どうやって行けばいい?堂々と行っていいの?】

秋田結、【明日、まず旅行団を見つけて今の観光事情を調べて、それから帝都に来て。】

自分がとても重要で、誰かが常に自分を探しているとは思っていないが、秋田結はただ過去の人々との関わりを持ちたくなかった。