二人の可愛い赤ちゃんがあまりにも愛らしかったので、この夜、草場盟子は秋田結の家に泊まることになった。
「結ちゃん、知恵ちゃんが言うには、海外にいた時はベビーシッターを雇わなかったって。知恵ちゃんと知心を一人で育てていたの?」
顔にフェイスマスクを貼り、目だけを出した草場盟子は、同じくフェイスマスクをしている秋田結を心配そうに見つめた。
一人で二人の子供を育て、しかもこんなに素晴らしく、可愛く育てたなんて。
秋田結はうなずいた。「知恵ちゃんと知心は小さい頃から懂事で、他の子供たちより育てやすかったわ。勉強に関しては、知恵ちゃんが自分で学んで、それから知心に教えることも多かったの」
「え、聞き間違いじゃない?」
草場盟子は驚いて目を見開いた。
「あなたの聴力は素晴らしいわね」