正午。
天満健司は秋田結に、投稿した人が特定されたと伝えた。
「秋田さん、調査が完了しました。投稿を指示したのは、三流の女優です。三井美咲がデビューは遅いのに自分より人気があることを妬んで、人を雇って投稿させたようです」
「名前は?」
秋田結の整った顔には、余計な表情がなかった。
眉間にしわを寄せ、声は冷たい。
直感が彼女に告げていた、この手口は、特に三井愛がやりそうなことだと。
天満健司はうなずいた。「その女優は西田淑恵といって、専門学校出身で、演技は悪くないのですが、なぜか全然売れていません」
「彼女がデビューしてどれくらい経つのか、どんな作品に出たのか、三井美咲と敵対する理由は何なのか、調べましたか?」
考えた末、秋田結はもう一つ質問した。
天満健司は一瞬躊躇した。